歯周病で腸内環境が悪化して大腸がんになるって本当なの?

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「腸の機能不全は万病の元」(ジョン・ハーベイ・ケロッグ博士の言葉)

「文明国の病気の90%は胃と腸の機能不全に起因する」(医学博士バーナード・ジェンセン著書「汚れた腸が病気をつくる」より)

と言われているように、胃腸の不調は全身病を招く原因であることがわかります。逆に言うと、胃腸のケアがきちんとされていれば90%の病気は未然に防ぐことができるということです。

腸の不調の原因のひとつに歯周病が深く関わっていることも報告され、歯周病菌は炎症を引き起こす引き金になることもわかってきました。

今回は口腔環境と腸内環境について書いてみました。

近年、腸に注目が集まっています

その背景には、大腸がんが年々増加してきていることや便秘や下痢などの大腸がん予備軍が増えている現状があります。

大腸は、盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸からなり、水分の吸収と便の形成が主な役割です。

大腸がんは、大腸の粘膜の細胞ががん化し、徐々に大腸の壁に深く広がってゆっくり進行していく病気です。進行するにつれてリンパ節や肝臓などの臓器にも転移していきます。

がんの死亡率を見てみると、大腸がんは女性1位、男性3位と男女共に上位にあります。

考えられる原因として、タバコ、食物繊維の摂取量が少なくなったことや、外食や中食(調理加工されたものを買ってきてたべること)の増加、肉食に偏った食事や食材そのものの栄養価が低くなってしまったこと、肥満、過度の飲酒、日々ストレスにさらされていること、交通機関の発達や環境整備されたことで運動量が減少したことなどがあげられます。

歯周病菌は腸内細菌のバランスを崩す

大腸がんに比例して増えているのが「歯周病」

「歯周病」とは虫歯とは違い、歯自体の病気ではく、歯を支えている歯周組織(歯茎・歯槽骨・歯根膜)の病気のことです。

歯茎から血が出たり、ひどい口臭、腫れや痛み、進行すると歯がグラグラしてきて、最終的には抜け落ちてしまうため、現代では歯を失う原因NO.1。

「歯周病」になると、その原因となる歯周病菌が歯茎の毛細血管から血液中に入り、体に様々な悪さをします。

歯周病菌のひとつであるジンジバリス菌は飲み込んで腸内に入ると、腸内細菌のバランスを崩し腸内環境を悪化させてしまう菌であることが分かっています。

また最新の情報として、大腸がんの中には大量のフゾバクテリウムが検出されることが報告されました。

フゾバクテリウムは主に口腔内に生息する細菌で歯周病菌のひとつです。

この報告から、フゾバクテリウムは大腸がんを引き起こす原因のひとつであることと、大腸がんの中で発育し増えていくことが考えられます。

がんの予防策は様々ありますが、これほどまではっきりした結果が報告されている以上、歯周病菌を除菌しきちんと口腔内の治療を行うことと、悪化してしまった腸内環境の改善を同時進行で行うことが簡単で効果的ながん予防対策ということになります。

口の中に違和感やなんらかの症状を感じた時は、腸内環境も乱れていることを疑いましょう。

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歯周病で腸内環境が悪化して大腸がんになるって本当なの?
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